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もう帰っていいですか?

久しぶりに、やりたくなったので。

夢だけど情けない

嫌な夢をみた。

何故か、成人式かと気がついた。

ああそういえば正式な成人式は体験していなかったしなあ、などと調子のいいことを思いチャリを漕ぐ。成人式なのに。

中学の時に事故やらなんやらでぶっ壊したはずのチャリを漕ぎ、もう二度と会うことはない中学時代の同級生のいるコンビニへ向かう。

成人式にコンビニにたまる辺りが実に中学で止まっている記憶から作られた想像だ。安っぽくて惨めでお似合いだ。

夢の中で私はドキドキしていた。主犯格のあいつがいないかとか、あいつにチクる役割のやつはどこかに潜んでいないかとかそういった事でドキドキする。チャリを漕ぎながら死にそうになる、というか死にたくなる。

もう無理だ死のう。

あの頃より何倍そう思っても夢なので無理だった。畜生、ド畜生、なんでこんな夢見てるんやろ、帰ってええかな、早引きしたいな、寒いな、あそこのガソリンスタンドにでも突っ込むか、それより楽器屋行きたいな、あぁはいマーシャルでいいです、すみません楽器これじゃなくて……。

本当はツインリバーブがよかった。

夢が辛すぎたので現実逃避させてください。

そして見覚えのあるカレー顔とちゃんぽん顔と薄口醤油顔×3に合流。連発される本名。多分当時のように苦笑いしてた私。

頭の中は、ああ帰りたい、お腹痛い、の洪水。

煙草でも吸おうという流れに、チクるやつがいないかとか親が見てないかとか、そんな風に周りを確認してから自分の情けなさだけを再確認。

鞄からゴールデンバットを取りだし、兄から貰ったライターで火を点ける。

「ビビアンやん」

それ多分ビビアンスー

「高いやろそれ」

黙っとけやシャネル。

「寒いなー」

コンビニ入れ。あとニヤニヤすんなちゃんぽん。

いくら思っても突っ込むことは出来ずただへらへらとしていた。そんな気がする。

すみません、もう帰っていいですか?

それだけも言い出せず夢の中で胃痛と吐き気堪え、こんな所に情けない帰りたいと吐き出す。

書き出して、成人式要素無いな、と気がついた。そんな今日の収穫。

昔のもの

返せよ、なあ。

錆び付いた劣等感と歳末の漁り尽くされて寒空のワゴンセールの片隅に追いやられた虚栄心で出来た私の骨髄を。そんなもん使えやしねえだろ。

返してくれよ。

吐瀉物の味がする漢方薬をカルキ臭い水で流し込むしか出来ない片腕を、掻き集めの自尊心を磨いた挙げ句壊してしまったあの日の幻を。


殺して、生きて、その繰返しをリピートさせて花屋の店先で客を引く女の子が気狂いの娼婦に花束を投げつけられて死んでしまったことが、14をむかえたばかりの私にはとても印象的だったことをふと思い出す。


予定は未定ですっからかんのからっけつでして今日も無間の中。

血も反吐もなんも吐く予定は無いけれど。


点と点はどうしたって線にはならないただの点のそれの集合体。

因果関係は幻想、どうせ全部望んでること。


いつだって逃げられる。その状況を保ってきた。

いつだって見物客でいたい。

「いつだって」それすら言い訳であると今更気が付いて、このどん詰まり。

幸福へいつだってひれ伏すしか出来ない奴隷。

絶望、憎しみ、悔しさ、その全てを内包する絶対的な概念=「幸福」

かなしいのは、きっとそのせいなんだろうか。


沈黙を売る詩人、ロストワンはスケープゴート、虐殺の季節、切れかけたフィラメント、相変わらず胃が痛い

あそびをもってこたえましょう、只の言葉遊びなんだから。


晴れ日の下で傘をさしている。そんな気がする。夕景の奥に誰かを見た、それはきっと夢。

('12/11/16 手書きの雑記より)